【ポストシーズンに向けて】ヤクルト対東芝の練習試合を総括!

2022年10月6日木曜日

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 リーグ1位でクライマックスシリーズ進出を決めたヤクルト。クライマックスシリーズのファイナルステージは12日からのため、最終戦が行われた3日から8日間公式戦は行われないことになります。実践感覚を忘れないためにも6日に東芝、8日に東京ガスの社会人チームと試合が行われることとなりました。今回は6日に行われた東芝戦を総括していきたいと思います。

東芝先発の吉村投手【引用元nikkansports.com

試合は神宮球場で無観客で行われました。東芝はドラフト1位候補の右腕、吉村貢司郎が先発、ヤクルトは8月29日に登録抹消され、9月13日に新型コロナウイルスに感染したことが発表された高橋奎二が先発でした。高橋は9月28日、イースタン・リーグの西武戦に先発して以来の実戦登板です。西武戦では最速152キロを計測し4三振を奪いましたが3回4安打3失点という内容でした。  

ヤクルトの野手スタメンは

(中)塩見泰隆
(指)青木宣親
(ニ)山田哲人
(三)村上宗隆
(一)オスナ
(右)サンタナ
(左)キブレハン
(捕)中村悠平
(遊)長岡秀樹

という1軍の試合と遜色のない強力打線でした。

1回表

高橋は東芝の1番金子をショートゴロ、2番小川を三振に切って取り、3番松本にヒットを許すも4番の谷川はファーストゴロに抑えました。

1回裏

1番塩見がセカンドゴロに抑えられますが2番の青木がセンターにヒットを放ちます。代走には俊足の並木が出され、盗塁を決めました。さらに山田もライトへヒットを放ちますが村上、オスナは三振に倒れます。

この回について吉村投手は「自分の球がどのくらい通用するか楽しみだった。一回は1死一、三塁になって、点数が入るのかなあと思っていて、村上選手はちょっと意識した。社会人とはスイングスピードが全然違って、フォークをもう少し低めに投げたかった。三振は自信にはなる。いい感じに投げられた」と振り返っています。

2回表

高橋が東芝の5番柴原、6番福山、7番石川から三者連続三振を奪います。今年、途中離脱もありながらチームトップ、セ・リーグ10位の113三振を奪ったピッチングが光りました。

2回裏

6番サンタナがレフトフライ、7番キブレハンと8番中村は見逃し三振と、3人で攻撃を終えます。

3回表

高橋は8番中村を空振り三振、9番阿部をサードへのファールフライ、1番金子からも空振り三振で東芝打線を再び3者凡退に抑えました。

3回裏

先頭の9番長岡はピッチャーへの安打を放ちますが1番塩見、2番青木、3番山田が連続で空振り三振に抑えられます。

吉村は3回で降板し、7奪三振3安打無四球無失点という結果でした。9球団が視察するなか、西武・潮崎ディレクターは「もっと躍起になって、暴れるかと思ったら、落ち着いて投げていた。いいアピールになったでしょう。どこかはわからないけど、とるんだったら1位で、になるでしょう」と評価しました。

4回表

この回、1番塩見に代わってセカンドに宮本、3番山田に代わってセンターに丸山和郁が守備につきます。2番の小川と3番の松本をセカンドゴロに打ち取り、代わった宮本がさばきます。4番の谷川は空振り三振に抑えました。

4回裏

東芝はピッチャー粂(くめ)に交代し、4番村上が右中間への2ベースヒットを放ちます。代走山崎が送られ続くオスナは空振り三振もサンタナ、キブレハンと連続でフォアボールを選びます。そして8番中村のサードゴロの間に山崎が生還し先制します。(東芝0-1ヤクルト)
長岡はファーストゴロに倒れました。

5回表

セカンドの宮本がレフト、センターの丸山がライト、代走の山崎がセンターの守備につきます。また、5番オスナに代わりキャッチャー内山、6番サンタナに代わりファーストに松本友、7番キブレハンに代わりサードに赤羽がつきました。

宮本、松本、赤羽の3人は内外野をこなすユーティリティプレーヤーとしてポストシーズンでも貴重な戦力になりそうです。

この回は5番柴原をショートフライ、6番福山をレフトフライ、7番石川を空振り三振に抑えます。

高橋は5回1安打無失点、初回から13人連続でアウトにする安定のピッチングを見せました。

5回裏

2番並木に代わって代打、川端が登場し、センターに2ベースヒットを放ちます。その後特別ルールで並木が代走として再出場。丸山はショートへのフライに倒れますが続く山崎のセカンドへの内野安打を二塁手が滑り込んで捕球する間に2塁ランナーの並木が一気にホームに生還します。(東芝0-2ヤクルト)
内山はショートゴロに倒れました。

6回表

高橋に代わって登板した今野は8番中村をショートゴロ、9番岡部をレフトフライ、1番金子を空振り三振と三者凡退で抑えました。

6回裏

先ほど守備から出場した松本と赤羽はサードへのファールフライと空振り三振に倒れ、中村の代打奥村は見逃し三振と、この回登板した東芝、松山の前に三者凡退に終わりました。

7回表

この回、優勝が決まった後の試合では長岡と二遊間を組んだこともあった武岡がショートの守備に入ります。高校時代、巨人坂本や阪神北條の高校時代より守備が上手いと評されました。ピッチャーは今野に代わって久保が登板。2番大庭と3番松本を連続三振、4番谷川をライトフライに抑え、三者凡退とします。

7回裏

9番武岡はサードへのファールフライ、1番宮本はセカンドゴロ、2番川端は2打席連続となるヒットを放ちました。3番の丸山はピッチャーライナーに倒れます。

8回表

ヤクルトはこの回、6月26日以降、約3か月ぶりに最終戦で1軍登板していたスアレスが登板します。シーズン序盤は先発で起用されていたものの、ファームではリリーフでも登板しており、最終戦は8回に登板、7球でDeNAの関根、大田、佐野を三者凡退に抑えました。

この試合では5番柴原、6番福山の代打船木、7番石川を連続三振に切って取りました。

8回裏

東芝はピッチャー近藤が登板します。4番山崎が1塁への内野安打のあと盗塁を決め、5番内山のヒットで一、三塁とし、6番松本の犠牲フライで追加点を獲得しました。(東芝0-3ヤクルト)7番赤羽はサードフライに倒れるも8番奥村がレフトへのタイムリー2ベースヒットを放ちます。(東芝0-4ヤクルト)9番武岡は空振り三振でした。

9回表

この回、スアレスに代わって大西が登板します。8番の中村に死球を与えてしまいますが、その後代打で出場した諸橋、1番吉田、2番大庭と3人連続で空振り三振、試合は0-4でヤクルトが勝利しました。


まとめ

先発高橋は5回1安打無四球。左腕エースの復活を予感させる安定したピッチングでした。またリリーフ陣は今野、久保が三者凡退、スアレスは三者連続三振。大西も死球を出すも後の3人から連続で三振を奪いました。

高津監督はスアレスについて「非常に前回の登板も今日も球にも力があるし、変化球のキレもすごく良かったなと思います。どういうあれになるか分からないですけど、楽しみですね」と話していました。

ベテランの青木がヒットを放ち、川端は2打数2安打と洗練されたバットコントロールを見せました。高津監督は川端について、「大事なところでいく選手。状態が上がってきている。一振りで点を取ることが多い場面で登場する。期待してます」と話していました。

並木は代走で盗塁を決め、内野安打で2塁からホームへ。山崎はタイムリーを含む内野安打2本、こちらも盗塁を決め、2人は足で魅せました。村上は2打数1安打、2ベースを1本放ちました。また、最終戦でホームランを放った長岡と内山もそれぞれヒットを放ち、山田にもヒットが出ました。

中村は内野ゴロ、松本は犠牲フライ、奥村はタイムリー2ベースでそれぞれ打点をあげています。

クライマックスシリーズでもベテラン中堅若手とさまざまな選手が活躍するヤクルトの強さを発揮していって欲しいですね。

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