すわほー( ^ω^)个
本日は8月16日、見事天敵の青柳投手から今季初勝利をもぎとった試合について振り返っていきたいと思います。攻撃陣のかみ合いが特にすごかった!
今シーズン、東京ヤクルトスワローズの高梨裕稔投手は阪神タイガースの青柳晃洋投手とすでに2回の投げ合いをしていましたが結果は0勝2敗。4月22日の試合は0対6、7月8日の試合は0対8でヤクルト打線が完封されるなど、ヤクルトは青柳投手に完敗していました。
そんななか迎えた3戦目、ヤクルトは7連敗からやっと脱し、阪神は6連敗中で主力の大山悠輔選手、中野拓夢選手、近本光司選手などを欠く中での対戦となりました。連敗を止めたゲームでも打線を大きく組み替えたヤクルト、高津臣吾監督は8月15日に出演したラジオにて「明日のオーダーはびっくりしますよ」と発言したことで話題になりました。
「野村克也元監督のようにメディアを巧みに利用したブラフか?」「1番ピッチャー高梨?w」「川端選手スタメン?」「1番村上来るか?」などファンの中で様々な憶測を飛び交わせたスターティングオーダー。実際に発表されたものがこちらです!(赤字の選手は右打 青字の選手は左打)
東京ヤクルトスワローズ
(左)青木
(二)元山
(右)サンタナ
(三)村上
(一)宮本
(捕)中村
(中)丸山和
(遊)長岡
(投)高梨
一番最初に目に飛び込んでくるのは何といっても1番青木宣親選手!青木選手がリードオフマンを務めるのは2018年6月16日以来と実に約4年ぶりのこと!青木選手はこの月の14日に先頭打者ランニングホームランを放っています!今年の8月14日の試合では久々に1番起用された山田哲人選手が初球先頭打者ホームランを放ったので「何かあるのでは?」と思わせてくれました。
2番セカンド元山飛優選手、7番センター丸山和郁選手と若手の2人を起用。また、これまでも見られた青柳投手対策で5番ファースト宮本丈選手という起用をし、サンタナ選手、中村悠平選手以外の先発野手全員を左バッターで固めました。
14日の試合では2番に座ったサンタナ選手はこの試合で3番に座りました。こちらは初の3番起用です。いつもは村上宗隆選手の後ろに立って村上選手の敬遠をしづらくしているサンタナ選手が16日には逆に村上選手の前に立つ形となりました。
このように本当にびっくりさせる打線を組んでしまった高津監督、対する阪神は主力選手が多く離脱する中、ここ最近不調の佐藤輝明選手を6番に下げ、13日、14日に2安打ずつを打ち、ホームランも放ったロハス・ジュニア選手を4番に。糸原健斗選手、ロハス選手、ロドリゲス選手のクリーンアップで戦います。
初回、高梨投手は制球にやや苦しみますが阪神打線を3者凡退に打ちとります。一方の青柳投手も初回、ピッチャーゴロに抑えた元山選手の打球を自身の送球難をカバーするために取り入れたバウンドさせながらの送球で処理、サンタナ選手が打ったレフトへのあたりをロハス選手がスライディングキャッチするガッツあふれるプレイなどにより3者凡退に抑えます。
2回表、高梨投手は先頭バッターのロハス選手を四球で出塁させてしまいます。今季1戦目、4月22日の試合で打たれたポール直撃の3ランホームランの悪いイメージが残っていたのかもしれません。
さらに7番、木浪聖也選手の一二塁間へのあたりをファースト、宮本選手がはじいてしまいランナー1,3塁とこの試合初めてのピンチになります。しかし続く梅野隆太郎選手を三振に抑え何とか無失点で切り抜けました。
2回裏、試合が動きます。昨年までの対戦成績は34打数15安打、打率4割4分1厘と青柳投手に対し当たっていた村上選手が四球で歩かされると、続く宮本選手はバントの構え!宮本選手の5番起用にはこのような意図もあったんですね!
バントで転がした球を青柳投手が捕球し1塁へ投げるも悪送球となり1塁セーフ、ノーアウト1,2塁という形を作ります。続く中村選手もバントの構え。一塁方向へボールを転がしファーストのロドリゲス選手が捕球しますが間に合うと判断して3塁へ送球!
しかし2塁ランナーは今シーズンすでに2桁盗塁を決めるなど走力もある我らが4番、村上選手、3塁はフィルダースチョイスでセーフとなりノーアウト満塁となります。解説の宮本慎也さんが「相手が青柳投手ならゲッツーで1点でも良い。三振や内野フライだけは駄目」と話す中、打席に立ったのは期待の若手、丸山和郁選手!
4球目を打ち打球はショートへ、ボールは2塁へ送球され1塁ランナーの中村選手がアウトとなります。あわやゲッツーというところでしたが丸山和郁選手は50m走5秒8の俊足を活かしセーフとなり、ゲッツー崩れの間に3塁ランナーはホームに生還します。ヤ1-0阪
結果、1アウト1,3塁とします。
この丸山和郁選手の打点が今シーズン青柳投手からチームが奪った初の得点に!追加点のチャンスが続き打席に立ったのは長岡秀樹選手。
背番号58の長岡選手がライト前へ放った打球は見事59イニングぶりのタイムリーヒットとなりました!ヤ2-0阪
バントの失敗を挟み青木選手の打席、レフト前へうまく落としたかに見えた打球をロハス選手が再びスライディングキャッチする好プレーを見せます。
続く3回の表はフォアボールで出た島田選手が2塁に進み、高梨投手はピンチを背負いますが何とか乗り切り3回裏のヤクルトの攻撃。元山選手がライトへ2ベースヒットを放つと続くサンタナ選手はライトへのフライを打ち上げます。これが捕球されると2塁ランナーの元山選手はタッチアップ、ヘッドスライディングで3塁へ到達します!
続く4番の村上選手はセンター前へと落とすポテンヒットで1点を獲得。ヤ3-0阪
これには解説の宮本さんも「完全に打ち取っていた。青柳の勝ちだった」と話していました。さらに続く宮本選手もライトへのヒットで続きます。村上選手は懸命な走りで3塁へと到達!1アウト1,3塁と再びチャンスを演出します。
続く中村選手はセンターへのフライ、村上選手がタッチアップし、さらに1塁の宮本選手も2塁へタッチアップ!次の塁をどん欲に狙う姿勢を見せます。ヤ4-0阪
4回表は佐藤輝明選手にフェンス直撃、あわやホームランという3ベースヒットを放たれますがその後を続かせず無失点に。その裏のヤクルト打線は3者凡退に抑えられます。
5回表の高梨投手は梅野選手、青柳投手の代打で登場した板山祐太郎選手、島田選手を3者連続三振に打ち取る安定したピッチングを披露。この時点で青柳投手の降板が決定しました。
5回裏、ヤクルトは代わって登場した岩貞裕太投手に3者凡退に抑えられます。
6回表、高梨投手は3番の糸原選手にレフトへのソロホームランを打たれ1点を失います。これにはレフトスタンドの阪神ファンも大盛り上がりでした。ヤ4-1阪
6回裏、代わって登場した島本浩也投手から宮本選手がセンターへ抜けるヒットを放ちます。これで期待に応える2打数2安打!さらに続く中村選手はバントの構えからバスターでレフトへヒットを放ちノーアウト1,2塁とします。
続く丸山和郁選手がバントを決め1アウト2,3塁。長岡選手がピッチャーゴロに倒れ宮本選手が三本間で挟まれアウトとなります。この挟まれたときに簡単にアウトにならなかったのも好走塁だったと思いますね。これでアウトは1つで済み、2アウトでランナーは再び2,3塁へ。
ここで高梨投手の代打で登場したのはオスナ選手!オスナ選手が代打とは贅沢な使い方ですね。しかし結果はサードゴロに倒れます。
7回表、この回登板した梅野雄吾投手から佐藤輝明選手がセンター前ヒット。久々のマルチ安打を記録します。ノーアウトのランナーを出し危ういかと思われましたが続く木浪選手をショートへの併殺打に打ちとります。このあと梅野隆太郎選手にもヒットを打たれますが連打は免れた梅野雄吾投手、この回を無失点に抑えます。
7回裏、代わったアルカンタラ投手と青木選手との対決の初球、青木選手がアウトコース高めのストレートをライトスタンドへ!ヤ5-1阪
貴重な追加点となるソロホームランを放ちます。14日の試合の山田選手のようにまた初球をとらえました。
8回表、代わった久保拓眞投手が島田選手、山本選手から連打を浴びます。続く糸原選手をフルカウントから何とか三振に仕留め、交代。火消として登板したのは勝ちパターンで8回を任されている清水昇投手!ロハス選手、原口選手をそれぞれ2球でフライに抑え、わずか4球で阪神の攻撃を終わらせました。
8回裏、代わった小林慶祐投手から中村選手がヒットを放ちこれでマルチ安打!しかしこの回は0得点で終わります。
9回表を任されたのは田口麗斗投手。先頭の佐藤輝明選手を三振に切って取るなど順調に2アウトまでこぎつけますがその後梅野選手、陽川選手、島田選手に3連打を浴び1失点。ヤ5-2阪
3点差に迫られたところでマクガフ投手に交代しました。
9回といえばこの男!ですがなかなか最後のアウトが取れません。暴投をキャッチャーの中村選手が捕れず1失点。ヤ5-3阪
続く山本選手にもヒットを打たれ同点のランナーを出してしまいます。その山本選手に代わった代走の植田海選手が盗塁を決めます。これで2アウト2,3塁です。
これを見て高津監督は盗塁がセーフとなった判定を巡りこの試合2度目のリクエストを申請。ただ、このリクエストに関しては「落ち着かせるためにあえてリクエストで間を取る作戦ではないか」という意見も多く見受けられました。結果リクエストは失敗し9回終了までもうリクエストは使えなくなります。
このようなリスクのある戦術でしたが結果的には功を奏したのか、今日ホームランを放っていた糸原選手を最後はライトフライに打ち取りました。中継ぎ陣は最後危うい場面もありましたがなんとか3アウト。貴重で大きな勝利を勝ち取りました。
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